ミルク時々S
そう静かに呟いたのは紛れもなく目の前にいるひかる先輩。
その優しそうな瞳。
一体なにが言いたいんだろう。
なにを伝えたいんだろう。
フリーズしてしまったあたしをみて、ふっと笑った先輩。
胸の奥がぎゅうって締め付けられる。
やっぱまだ大好きだ。
「先輩だから…敬語は使わなきゃだめです…」
ひかる先輩は先輩後輩以外にあたしに抱いてる感情なんてないはず。
だから馴れ馴れしくため口なんかきけるわけがない。
きっと知ってて…。
「だめ、俺そーゆー上下関係とか嫌いだから」
瞳の奥をじっと見つめられる。
これは断っちゃいけない。
断りたくない
もっと近くに感じていたい。