【短編】猫箱論理
俺は自分の席に座るとじっと中央に位置する時計とにらめっこをしていた。
はやくあの馬鹿はこないのだろうか……
今日も朝一番に寝癖をおちょくってやろうかと思っていたのに。
……結論から言えば、梓は学校に来なかった。
いくら待っても来ない。
今はすでに9時になっていて一限の授業が始まっている。
朝から糞みたいな授業。
教科は理科。
「えーみなさん、太陽系から冥王星が外されましたね、これはですね……」
はっはーん、あの根暗共予習してたのか。
逆にきめー。
2人で毎日毎日一緒によくもまぁあきないな。