【短編】猫箱論理
エピローグ
後から梓から聞いた話。
あの日、俺と梓は一緒に登校していたのだが……
交差点の信号機を渡る時、運悪く俺だけが車とぶっかりそのまま昏睡状態になっていたそうだ。
俺が目を覚ました日が峠だったらしく、俺は見事に生還を果たした。
もしかしたらあの時、学校に戻らないで自転車でどこか遠くに行っていれば、俺は死んで居たのかもしれない。
"シュレーティンガーの猫箱論"
俺は決めた。
親友は大切にしよう
そして交差点は気をつけようってな!