【短編】猫箱論理
普段、机に伏せている奴がなんでそんなに友人ができるのか。
よくよく考えてみれば、俺が仲良くなった友人はみんなソイツに取られていく。
本当にむかつく。
なんでソイツがいる高校に入ったのか、今は後悔しかない。
……ただ、もし俺がソイツと同じ高校に入学していなかったら今の友人もいないわけで、それは複雑なところである。
だいたい、ソイツが俺にだけ鬼畜なのは全てに置いて俺が悪いわけで、それに付き合ってくれる彼は実は紳士なのかもしれない。