You are ドリーマー★


「違う意味で詐欺…」

ボソッと呟くと

仕方ねぇだろ…と返事が返ってきた。





「お父さん…芸能事務所の方が」

「は…!?」

「失礼します。夜分にすみません」

お父さんは口をポカンと開けたまま、鈴宮さんを見つめた。


「美久のことをスカウトしに来たそうよ」

「ほ、本当なのかそれは…」

「はい。こういう者です」


鈴宮さんは慣れた手つきで、名刺を差し出した。


< 26 / 47 >

この作品をシェア

pagetop