ねぇ、先生…。
◎ 2
そのまま、私は
学校をサボった。
親は放任主義で、
共働きだから、五月蠅くない。
『…ん』
携帯の着信に目が覚めた。
チカチカと
ディスプレイが光る。
―カ チ
眠たい目をゆっくり
開きながら、携帯も
ゆっくり開く。
【 8 9】
そう、表示されていた。
『あぁ…奈々に言わなかったんだっけ。』
メールと電話は、
全部奈々からだった。
【何処にいるの?】とか
【学校来ないの?】とか
そんな、内容。
メールを、読み返してたら、
また、携帯が鳴る。
【着信中 090……】