ねぇ、先生…。
―何でこんなに複雑なんだろう。この前会ったばかり…―
そんなモヤモヤを抱えながら
買い物をしてたら、
奈々が急に立ち止まって
「せ、先…生…??」
―…え??
目の前には、
綺麗な女の人と
仲良さげに話してる
先生の姿が目にはいる。
「彼女、居たんだ‥っ」
奈々の目は潤みを帯て
今にも泣きそうな顔を
してる。
私も同じなのかな…?
「…っ」
耐えきれなくなった
奈々は、出口に向かって
走り出した。
『ちょ、奈々?!』
私も奈々を追いかけて
走り出した。
もう一度振り返って
先生を見た。
目が、合った気がした。