そら。―HAPPY STORY―
すると玲は綺麗な瞳をスルリと駒原に向け、ズッパリと言った。
「誰?」
「今日からここの生徒になった、俺の幼なじみ。ちなみに先輩」
「ああ…初めまして先輩。香の友人の恋敵、井野崎玲です」
サラッと、悩みのタネ言いやがった。
駒原はというと、サラダを口に詰め込んでいる最中である。
「へえ。香が、珍しいね。あーおれこまはら。駒原、佳。ヨロシク」
「はい。お願いします」
ぺこりと玲は頭を下げる。
これでも先輩の俺はどうしたんだ。