そら。―HAPPY STORY―





どことなく生き生きしている花をライバル観で観察しながら、俺は玲と合流した。





「なんだ香?花に語りかけてんのか、気色ワリイ」




「…ちげーよ」




玲の生意気さにも、慣れが出てきた。



何だか言い直す気力もわいてこない。




玲は漆黒の髪に学ラン、中には校則違反の赤シャツを着ている。




こいつは間違いなく、教師のブラックリストに載ってるだろう。





「ん?何?帰ろうぜ」




「ああ」






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