そら。―HAPPY STORY―

あたしは結局
香に縋り付く事が出来なくて



夜の街を走っていく、広い広い、彼の背中を見守った。




叫べば。


叫べば、全てを吐き出してしまえば

彼の中に、飛び込めるはずなのに。


< 60 / 152 >

この作品をシェア

pagetop