そら。―HAPPY STORY―

「…俺の、彼女だから。ナンパは他でやってくんねえ?」



瞬きをする。



「男ヅレかよ。行こうぜ」




男たちが帰っていくのを認識しながらも、目の前の光景に目をやった。



いや…助けただけだろ。



そう言い聞かせて、「そんな奴だったか?」と思った。








“普段ぶっきらぼうな奴が、
天使のような少女を救う”とは―――。




ん…?



目を見開く。










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