指切りロミオ



「逃げる………?」



俺は頷く



「結婚が嫌なら2人で逃げよう?」



「でも…父が…」



お父様か…



「君のお父様と俺どっちが好きなの?」



彼女はなにもこたえずに泣き出した



「ごめん……明子」



彼女は首をふる



彼女は優しいんだ



だから本当のことがいえないんだ



「逃げましょう、ふみや様」



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