指切りロミオ
明子が死んでから宝城家は最悪な事態となった
彼女が死んで俺は1回自殺しようとしたんだ
だけど死ねなかった
俺の自殺未遂が原因で両親は仕事に手がつかず赤字続きとなった
そんなある日俺に縁談が申し込まれた
「明子さんはもう死んだんだ。彼女のことは忘れて宝城家のために結婚してくれ…!」
答えはもちろんNoだったがいちよう会ってみると言った
相手は龍永まいか
貿易会社の社長の娘だとか
「はじめまして、ふみや様」
彼女はぺこりとお辞儀した
「…はじめまして」
なんなんだこいつ…!!
俺になれなれしくしやがって!!
俺は明子のものなのに…