指切りロミオ
俺はなぎさを送ってすぐ仕事に向かったが
なぎさのことが頭から離れなかった
あいつ……!!
なぎさは俺に内緒で桐生に会っているかもしれない…
「…どうかなさいましたか?顔色が悪いですよ?」
部下にそう言われた
「気にしないでくれ、疲れているんだ」
「そうですか…今日はそう忙しくないので早退してもよろしいかと」
「そうか。ありがとう」
俺が早退する理由は疲れているからではない
なぎさのためなんだ
「お昼には抜けさせてもらおう」