指切りロミオ



それから俺と明子は周りから『恋人』と呼ばれるようになった



もう女子も追ってこない



幸せだったんだ……



「ねぇ、明子」



「なに?」



「大好きだよ」



「私も」



こんな短い会話も俺の宝だ



2人で海に行ったり



映画を見たり



普通の恋人らしく



過ごすのが俺の理想だ



だけど彼女は



いつも用事だといっている



初めは忙しいのかと思っていたが



もう付き合って2ヶ月



1回もデートはしなかった



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