ゼロクエスト ~第2部 異なる者
プロローグ
その日彼女は、アクニカ村へ向かっていた。
魔物が集まり始め、近々討伐隊も編制されるという噂が近隣町のギルドを中心に流れていたのだ。
アクニカ村は、ほんの数日前に通った村だった。
故に彼女としてはまた引き返すことになってしまうのだが、魔物ハンターという職業柄、それに参加しないわけがなかった。賞金首がごく稀に紛れ込んでいる可能性もあったからだ。
それにこういった場所へは、他のハンターも多数参加する。
恐らくは彼女と顔見知りの同業者もいることだろう。顔見知りであれば、互いの情報交換の場にもなるのだ。
敵が現れたのは、そこへと続く山道を歩いていた時だった。
彼女は魔物との戦闘経験も豊富で、自信もあった。当然のことながら普通に歩いている時でさえも、周囲に注意を払いながら動いている。
だがその時には何の気配もなかった。魔物はおろか、生命そのものまでもが、全く感じられなかったのだ。
魔物が集まり始め、近々討伐隊も編制されるという噂が近隣町のギルドを中心に流れていたのだ。
アクニカ村は、ほんの数日前に通った村だった。
故に彼女としてはまた引き返すことになってしまうのだが、魔物ハンターという職業柄、それに参加しないわけがなかった。賞金首がごく稀に紛れ込んでいる可能性もあったからだ。
それにこういった場所へは、他のハンターも多数参加する。
恐らくは彼女と顔見知りの同業者もいることだろう。顔見知りであれば、互いの情報交換の場にもなるのだ。
敵が現れたのは、そこへと続く山道を歩いていた時だった。
彼女は魔物との戦闘経験も豊富で、自信もあった。当然のことながら普通に歩いている時でさえも、周囲に注意を払いながら動いている。
だがその時には何の気配もなかった。魔物はおろか、生命そのものまでもが、全く感じられなかったのだ。