ゼロクエスト ~第2部 異なる者
私がルティナの放つ鬼雪妖精(スノーデビル)のような視線に動けず、射殺されそうになっていた時。
「成る程!
魔物の術かっ!!!」
アレックスの叫び声が聞こえてきた。
どうやら説明のほうが終わったようである。私にとっては正に、天の助けだった。
すると彼は振り向いて、こちらへずんずんと向かってきた。
そしてグローブを嵌めているルティナの両手をガシッと力強く掴むと、真剣な表情は崩さずに、勢いのままで迫っていった。
「分かった、引き受けよう!」
「へっ!?」
吃驚した私は、反射的に変な声を出してしまっていた。
「ちょっ、ちょっと待ってよ!
引き受けるって、モンスター・ミストの破壊を!?」
「当然だ!」
彼は胸を張って堂々と答えた。いつもの如く、かなりやる気に満ちている顔だった。
「話に聞けばモンスター・ミストという術は、外部からの攻撃を一切受け付けないというではないか。
それを破壊し、魔物から世の人々を助けたいと願う彼女の気持ち心意気に、俺は甚(いた)く感銘を受けたのだ。
ならばそれを助け、救済をするのが、英雄としての俺の役目ではないか!」
アレックスは拳を振り上げながらいつものように、熱く演説をしていた。
「成る程!
魔物の術かっ!!!」
アレックスの叫び声が聞こえてきた。
どうやら説明のほうが終わったようである。私にとっては正に、天の助けだった。
すると彼は振り向いて、こちらへずんずんと向かってきた。
そしてグローブを嵌めているルティナの両手をガシッと力強く掴むと、真剣な表情は崩さずに、勢いのままで迫っていった。
「分かった、引き受けよう!」
「へっ!?」
吃驚した私は、反射的に変な声を出してしまっていた。
「ちょっ、ちょっと待ってよ!
引き受けるって、モンスター・ミストの破壊を!?」
「当然だ!」
彼は胸を張って堂々と答えた。いつもの如く、かなりやる気に満ちている顔だった。
「話に聞けばモンスター・ミストという術は、外部からの攻撃を一切受け付けないというではないか。
それを破壊し、魔物から世の人々を助けたいと願う彼女の気持ち心意気に、俺は甚(いた)く感銘を受けたのだ。
ならばそれを助け、救済をするのが、英雄としての俺の役目ではないか!」
アレックスは拳を振り上げながらいつものように、熱く演説をしていた。