ゼロクエスト ~第2部 異なる者
私は眼を丸くしているルティナと、不思議そうな顔で首を傾けているアレックスの間へ、慌てて割って入った。
噛み合わない二人にこれ以上会話をさせたら、話が余計にややこしくなりそうな気がしたのだ。
「ああ、そうだったな。ではついてこい」
「うむ、了解した!」
突然一人で歩き出したルティナの後を、アレックスが足取りも軽くついていく。まるで尻尾を振りながら主人の周囲でまとわりつく、飼い犬のようだ。
そしてその場に取り残されたのは、私とエド。
「エリスさん〜どうしましょうか〜?
僕たちも行きますか〜?」
問い掛けられた私が彼を見ると、何かを期待しているような顔付きをしていた。
その瞳が分厚いレンズで覆われていても分かる。
明らかに「行きましょう! 是非ッ!!」と、力強く訴えかけている表情だ。
「全く……分かったわよ」
私はその迫力に気圧されて、渋々承知した。
それにあのアレックスを勝手に行かせたりしたら、何をするか分からないというのもあった。
彼の身に何かあれば、恐らくはディーンに怒られ……いや、それより以前から度々話に聞いているアレックスの妹、リアに殺されるかもしれない。
私は気が進まないながらも、仕方なく二人の後を追うのだった。
噛み合わない二人にこれ以上会話をさせたら、話が余計にややこしくなりそうな気がしたのだ。
「ああ、そうだったな。ではついてこい」
「うむ、了解した!」
突然一人で歩き出したルティナの後を、アレックスが足取りも軽くついていく。まるで尻尾を振りながら主人の周囲でまとわりつく、飼い犬のようだ。
そしてその場に取り残されたのは、私とエド。
「エリスさん〜どうしましょうか〜?
僕たちも行きますか〜?」
問い掛けられた私が彼を見ると、何かを期待しているような顔付きをしていた。
その瞳が分厚いレンズで覆われていても分かる。
明らかに「行きましょう! 是非ッ!!」と、力強く訴えかけている表情だ。
「全く……分かったわよ」
私はその迫力に気圧されて、渋々承知した。
それにあのアレックスを勝手に行かせたりしたら、何をするか分からないというのもあった。
彼の身に何かあれば、恐らくはディーンに怒られ……いや、それより以前から度々話に聞いているアレックスの妹、リアに殺されるかもしれない。
私は気が進まないながらも、仕方なく二人の後を追うのだった。