ゼロクエスト ~第2部 異なる者
「でも『当たり外れが多い』と言っておきながら、ルティナがまたここに来ているのは、どういった訳なの?」
何となく小声になりながら、彼女へ更に訊いてみた。
私にはどう見てもこの店が、「外れ」としか思えなかったからだ。
彼女は手に持っていたフォークを再び休めると、怪訝な表情を浮かべながらこちらへ視線を向けてきた。
「だからさっきも言ったように、この前紹介してもらったのを思い出したからだ」
「思い出した……って、それだけの理由?」
「それだけだが、他に何かあるのか?」
「そりゃあ、ここは喫茶店だもの。
料理が美味しいからまた食べたくなったとか、店の雰囲気が良かったからとか、そういうのもあると思うのだけど」
「料理、か……まあ、不味くはないと思うが」
「えっ!??」
私とエドが再び声を上げた。カウンターで作業をしていたマスターが私たちに反応して、顔をこちらへ向けたようだったが、直ぐにまた戻っていった。
「どうかしたか? 変な声を出して」
ルティナは私たちの顔を凝視しながら、眉根を寄せている。
「……いや、ええっと……」
「な、な、何でもないです〜。ルティナさんは〜僕たちのことなど構わずに〜食事を続けてください〜」
どうやらエドが珍しく、空気を読んだようである。
彼女はまだ訝しんでいるようだったが、直ぐに食事を再開した。
何となく小声になりながら、彼女へ更に訊いてみた。
私にはどう見てもこの店が、「外れ」としか思えなかったからだ。
彼女は手に持っていたフォークを再び休めると、怪訝な表情を浮かべながらこちらへ視線を向けてきた。
「だからさっきも言ったように、この前紹介してもらったのを思い出したからだ」
「思い出した……って、それだけの理由?」
「それだけだが、他に何かあるのか?」
「そりゃあ、ここは喫茶店だもの。
料理が美味しいからまた食べたくなったとか、店の雰囲気が良かったからとか、そういうのもあると思うのだけど」
「料理、か……まあ、不味くはないと思うが」
「えっ!??」
私とエドが再び声を上げた。カウンターで作業をしていたマスターが私たちに反応して、顔をこちらへ向けたようだったが、直ぐにまた戻っていった。
「どうかしたか? 変な声を出して」
ルティナは私たちの顔を凝視しながら、眉根を寄せている。
「……いや、ええっと……」
「な、な、何でもないです〜。ルティナさんは〜僕たちのことなど構わずに〜食事を続けてください〜」
どうやらエドが珍しく、空気を読んだようである。
彼女はまだ訝しんでいるようだったが、直ぐに食事を再開した。