ゼロクエスト ~第2部 異なる者
「エリス、君がエドを守ってやってくれ。
この人数での戦闘では、エドの術が全く役に立たないだろうからな」
神妙な顔付きは崩さずに、澄んだ碧瞳をこちらへ向けてくる。アレックスでも流石にこの状況は、飲み込めているようだ。
「本来ならば俺がエドを守るべき役割なのだが……しかし未だ修行の足りてない俺とでは、逸(はぐ)れる可能性が高い。
それにエリス、君ならば防御術が使える。恐らく俺といるよりは安全だろう」
確かに乱戦が予想される中で、他人を守りながら戦うというのは難しい。
しかしそれを言うのなら、いくら防御術が使えるとはいえ、私もアレックスと同条件のはずなのだが。
私がそのことを言うと、ここでルティナが口を開いた。
「あんたたちは、戦闘に参加しなくていい」
「え、どういうこと?」
「あたしたちの目的を忘れたのか。魔物討伐のために参加するわけじゃないんだぞ」
この人数での戦闘では、エドの術が全く役に立たないだろうからな」
神妙な顔付きは崩さずに、澄んだ碧瞳をこちらへ向けてくる。アレックスでも流石にこの状況は、飲み込めているようだ。
「本来ならば俺がエドを守るべき役割なのだが……しかし未だ修行の足りてない俺とでは、逸(はぐ)れる可能性が高い。
それにエリス、君ならば防御術が使える。恐らく俺といるよりは安全だろう」
確かに乱戦が予想される中で、他人を守りながら戦うというのは難しい。
しかしそれを言うのなら、いくら防御術が使えるとはいえ、私もアレックスと同条件のはずなのだが。
私がそのことを言うと、ここでルティナが口を開いた。
「あんたたちは、戦闘に参加しなくていい」
「え、どういうこと?」
「あたしたちの目的を忘れたのか。魔物討伐のために参加するわけじゃないんだぞ」