ゼロクエスト ~第2部 異なる者
「そのことですが〜ルティナさん〜」
エドがのんびりとした口調で、楽器を鳴らしている。
「僕とエリスさんは〜結界術を〜破ることができませんよ〜」
その言葉を聞いた瞬間、ルティナの表情が凍り付いたかのように見えた。
そしてしばしの沈黙。
が、やがて。
「……何?」
「昼間の結界を破ったのは〜アレックスさんだけなのです〜」
「うむ、当然のことをしたまでだ。何せ俺こそが精霊に選ばれし、無二の者であるからな」
自慢げに胸を張るアレックス。逆にルティナのほうは、顔色が徐々に曇っていくように見える。
「おい、結界は3人とも破壊できるんじゃなかったのか?」
彼女は真顔で訊ねてくる。それに対して私は困惑し、眉を顰めた。
「は? 一体ドコ情報よ、ソレ。
結界を破ったのはアレックス一人だけよ。
少なくとも私には、そんな能力はないわ。
エドは試していないけど、恐らく同じだと思うわよ」
エドがのんびりとした口調で、楽器を鳴らしている。
「僕とエリスさんは〜結界術を〜破ることができませんよ〜」
その言葉を聞いた瞬間、ルティナの表情が凍り付いたかのように見えた。
そしてしばしの沈黙。
が、やがて。
「……何?」
「昼間の結界を破ったのは〜アレックスさんだけなのです〜」
「うむ、当然のことをしたまでだ。何せ俺こそが精霊に選ばれし、無二の者であるからな」
自慢げに胸を張るアレックス。逆にルティナのほうは、顔色が徐々に曇っていくように見える。
「おい、結界は3人とも破壊できるんじゃなかったのか?」
彼女は真顔で訊ねてくる。それに対して私は困惑し、眉を顰めた。
「は? 一体ドコ情報よ、ソレ。
結界を破ったのはアレックス一人だけよ。
少なくとも私には、そんな能力はないわ。
エドは試していないけど、恐らく同じだと思うわよ」