ゼロクエスト ~第2部 異なる者
「この辺りには〜あまり魔物がいないようですね〜」
「多分、他の術士たちが外側で、押さえているからかもしれないわね。
村周辺では特に、かなりの乱戦だったものね」
「アレックスさんのほうは〜大丈夫でしょうか〜」
「そうね。私たちでさえあの中を抜けてくるのは、大変だったもの」
「ルティナさんと〜ご一緒だと良いのですが〜」
「それはどうかしら。あの混雑で既に、はぐれているかもしれないわよ」
「そうですね〜。僕もエリスさんと手を繋いでいなかったら〜はぐれていたはずですから〜」
確かにそうである。
エドと手を繋いでいなかったなら、今頃は一人で途方に暮れていたことだろう。たまにはアレックスのアイディアも役に立つようだ。
「ですが〜アレックスさんが〜ちゃんと目的地へ辿り着いていれば〜何とかなると思うんですけど〜」
「だからそれが、一番の問題なのよ。
当初の目的を途中で忘れて、あの中で戦っているかもしれないでしょ」
「あのアレックスさんですから〜もしかしたら大丈夫かもしれないです〜。
何と言っても〜英雄の末裔ですし〜『精霊の加護』も守ってくれているはずですから〜」
アレックス崇拝者であるエドは、力強くそう断言した。
根拠はないに等しかったが、その言葉は今の私には心強かった。
「多分、他の術士たちが外側で、押さえているからかもしれないわね。
村周辺では特に、かなりの乱戦だったものね」
「アレックスさんのほうは〜大丈夫でしょうか〜」
「そうね。私たちでさえあの中を抜けてくるのは、大変だったもの」
「ルティナさんと〜ご一緒だと良いのですが〜」
「それはどうかしら。あの混雑で既に、はぐれているかもしれないわよ」
「そうですね〜。僕もエリスさんと手を繋いでいなかったら〜はぐれていたはずですから〜」
確かにそうである。
エドと手を繋いでいなかったなら、今頃は一人で途方に暮れていたことだろう。たまにはアレックスのアイディアも役に立つようだ。
「ですが〜アレックスさんが〜ちゃんと目的地へ辿り着いていれば〜何とかなると思うんですけど〜」
「だからそれが、一番の問題なのよ。
当初の目的を途中で忘れて、あの中で戦っているかもしれないでしょ」
「あのアレックスさんですから〜もしかしたら大丈夫かもしれないです〜。
何と言っても〜英雄の末裔ですし〜『精霊の加護』も守ってくれているはずですから〜」
アレックス崇拝者であるエドは、力強くそう断言した。
根拠はないに等しかったが、その言葉は今の私には心強かった。