ゼロクエスト ~第2部 異なる者
「そうよね。あの殺しても死にそうにないアレックスだもの、きっと大丈夫よね。
それに無事でいてくれないと困るわ。でないと、ディーンに合わせる顔がないもの」
ディーンは私たちを信頼して、一人で討伐隊に参加したのだ。
それなのに私たちも参加した上に、彼にもしものことがあれば、ディーンに顔向けができない。
今私たちは祈るような気持ちでアレックスのことを信じ、ルティナの指示した場所へ向かうしかなかった。
あの乱戦の中で捜すよりは、目的地へ直接向かったほうが、合流できる確率も高いと判断したのだ。
但し先程も述べたように、彼が目的地へ向かうのをすっかり忘れ、途中で寄り道をしてさえいなければ、の話だが。
「そういえば〜ディーンさんとは一度も〜会うことがありませんでしたね〜。
ディーンさんのほうは〜大丈夫なのでしょうか〜」
「ディーンのほうなら、恐らく大丈夫でしょ。私たちの部隊とは別部隊なのかもしれないし。
それに彼は私たちとは違って、旅をしていた頃に、何度も討伐隊へ参加していた経験があるって言っていたもの。きっと心配いらないわよ」
彼は巡礼初心者の私たちとは違う。或いは私たちがいないほうが、思い切り戦えるのかもしれない。
「それもそうですねぇ〜。僕たちが〜心配するようなことでは〜な……」
と、エドは言いかけたのだが、突然私を突き飛ばしてきた。
またもや、である。
「ちょっ……今度は何―――!?」
それに無事でいてくれないと困るわ。でないと、ディーンに合わせる顔がないもの」
ディーンは私たちを信頼して、一人で討伐隊に参加したのだ。
それなのに私たちも参加した上に、彼にもしものことがあれば、ディーンに顔向けができない。
今私たちは祈るような気持ちでアレックスのことを信じ、ルティナの指示した場所へ向かうしかなかった。
あの乱戦の中で捜すよりは、目的地へ直接向かったほうが、合流できる確率も高いと判断したのだ。
但し先程も述べたように、彼が目的地へ向かうのをすっかり忘れ、途中で寄り道をしてさえいなければ、の話だが。
「そういえば〜ディーンさんとは一度も〜会うことがありませんでしたね〜。
ディーンさんのほうは〜大丈夫なのでしょうか〜」
「ディーンのほうなら、恐らく大丈夫でしょ。私たちの部隊とは別部隊なのかもしれないし。
それに彼は私たちとは違って、旅をしていた頃に、何度も討伐隊へ参加していた経験があるって言っていたもの。きっと心配いらないわよ」
彼は巡礼初心者の私たちとは違う。或いは私たちがいないほうが、思い切り戦えるのかもしれない。
「それもそうですねぇ〜。僕たちが〜心配するようなことでは〜な……」
と、エドは言いかけたのだが、突然私を突き飛ばしてきた。
またもや、である。
「ちょっ……今度は何―――!?」