ゼロクエスト ~第2部 異なる者
「さっき何だか酷くうなされていたようだったけど、もう平気なの?」
「さっき?
……ああ、それなら大丈夫だ。心配はいらない」
「そう。なら良かった」
エリスは心配そうな表情から一転すると、いつもの少女らしい柔らかな笑顔に戻っていった。
彼女は世話好きなのか、ただお人好しなだけなのか。どちらなのだろう。
いや、余計な詮索は止めておこう。
あたしはこれから彼女たちを利用し、ヤツの元へと乗り込まなければならない。
ヤツにはいろいろと訊きたいことがあったし、最終的には戦うことになるはずだ。
上位クラスとは真正面から殺り合ったことはなかったが、勝てる見込みは皆無に等しかった。
しかしいつかは対峙しなければならない相手でもある。
だからなのだろう。
先程あんな夢を見てしまったのは。
「さっき?
……ああ、それなら大丈夫だ。心配はいらない」
「そう。なら良かった」
エリスは心配そうな表情から一転すると、いつもの少女らしい柔らかな笑顔に戻っていった。
彼女は世話好きなのか、ただお人好しなだけなのか。どちらなのだろう。
いや、余計な詮索は止めておこう。
あたしはこれから彼女たちを利用し、ヤツの元へと乗り込まなければならない。
ヤツにはいろいろと訊きたいことがあったし、最終的には戦うことになるはずだ。
上位クラスとは真正面から殺り合ったことはなかったが、勝てる見込みは皆無に等しかった。
しかしいつかは対峙しなければならない相手でもある。
だからなのだろう。
先程あんな夢を見てしまったのは。