ゼロクエスト ~第2部 異なる者
「じゃあ、あんたはしばらくここにいてくれ。
そうすれば直に、他の二人とも合流できるはずだ」
彼には「ここに来れば他の二人とも合流できる」と言って連れてきていた。
「何? 君はどうする気だ」
「あたしは先に行っている」
「何だと!?
ならば俺も同行するぞ!」
「いや、今は大丈夫だ。あんたはあの二人を待っていてくれ」
「しかし……俺も君の手伝いをしたいのだ。
それが果たさねばならない、英雄としての義務でもあるからな」
アレックスは真剣な表情でじっとこちらを見据えてきたが、直ぐに視線を逸らすと大袈裟に溜息を吐いた。
「とはいえ今の俺は、遅れてやってくる仲間を待たなければならない。
英雄としての責務と、大切な仲間を待つという役目。
ぐぬぬぬぅ…ここで苦渋の選択を迫られることになろうとは!」
彼は右手に握り拳を作ると、それに向かって心底悔しそうに顔を歪ませていた。
しばらくこの男と行動を共にして分かったことだが、考え方や動作の一つ一つが、どうも大袈裟すぎるようだ。
そうすれば直に、他の二人とも合流できるはずだ」
彼には「ここに来れば他の二人とも合流できる」と言って連れてきていた。
「何? 君はどうする気だ」
「あたしは先に行っている」
「何だと!?
ならば俺も同行するぞ!」
「いや、今は大丈夫だ。あんたはあの二人を待っていてくれ」
「しかし……俺も君の手伝いをしたいのだ。
それが果たさねばならない、英雄としての義務でもあるからな」
アレックスは真剣な表情でじっとこちらを見据えてきたが、直ぐに視線を逸らすと大袈裟に溜息を吐いた。
「とはいえ今の俺は、遅れてやってくる仲間を待たなければならない。
英雄としての責務と、大切な仲間を待つという役目。
ぐぬぬぬぅ…ここで苦渋の選択を迫られることになろうとは!」
彼は右手に握り拳を作ると、それに向かって心底悔しそうに顔を歪ませていた。
しばらくこの男と行動を共にして分かったことだが、考え方や動作の一つ一つが、どうも大袈裟すぎるようだ。