ゼロクエスト ~第2部 異なる者
第5節 辿り着いたその先に
「なんと! 魔物の血が!?」
驚きの声を上げているアレックスを尻目に、あたしはそのまま踵を返して歩き出した。
「あ、ルティナさん〜待ってください〜」
「待つのだ、ルティナ!」
彼らは再び、あたしを追ってこようとしている。
「何故、まだついて来る」
「無論、君と同じ目的だ。
俺も君の手伝いをするぞ。
それが英雄たる俺の使命でもあるからな」
「僕も勿論〜何かお役に立てることがあれば〜お二人のお手伝いをしたいです〜」
あたしは歩みを止め、変わらずに胸を張っている彼らに顔を向けた。
「あんたたち、さっきの話で分かったんじゃなかったのか。
あたしが本当の仲間ではない、ということを」
彼らは黙り込んだ。しかし直ぐにアレックスが首を傾げ、口を開く。
「君が仲間ではない?
先程自ら、俺たちの仲間だと宣言したばかりではないか」
「さっきと今とでは状況が違うだろう。
あたしには魔物の血が流れている。
つまりあんたたちにとっては、異質な存在だ」
「しかし〜ルティナさんは人間にしか見えませんし〜僕としては〜まだ半信半疑なのですが〜」
驚きの声を上げているアレックスを尻目に、あたしはそのまま踵を返して歩き出した。
「あ、ルティナさん〜待ってください〜」
「待つのだ、ルティナ!」
彼らは再び、あたしを追ってこようとしている。
「何故、まだついて来る」
「無論、君と同じ目的だ。
俺も君の手伝いをするぞ。
それが英雄たる俺の使命でもあるからな」
「僕も勿論〜何かお役に立てることがあれば〜お二人のお手伝いをしたいです〜」
あたしは歩みを止め、変わらずに胸を張っている彼らに顔を向けた。
「あんたたち、さっきの話で分かったんじゃなかったのか。
あたしが本当の仲間ではない、ということを」
彼らは黙り込んだ。しかし直ぐにアレックスが首を傾げ、口を開く。
「君が仲間ではない?
先程自ら、俺たちの仲間だと宣言したばかりではないか」
「さっきと今とでは状況が違うだろう。
あたしには魔物の血が流れている。
つまりあんたたちにとっては、異質な存在だ」
「しかし〜ルティナさんは人間にしか見えませんし〜僕としては〜まだ半信半疑なのですが〜」