ゼロクエスト ~第2部 異なる者
通常の半魔半人(ハーフ)は、母体が魔物だ。つまりその子供の容姿もソレだというのが、一般的だった。
だがあたしの場合は母体が人間。生まれてきた容姿も人間と大差ないものだ。
ただ外見上で唯一違うところといえば、左右の瞳の色だけだった。
これはヒトから生まれてきたあたしだけの、特殊な身体のようだ。
例え半魔半人であったとしても、左右の瞳の色は、同色で生まれてくるのが普通だからだ。
「疑うのであれば、疑えばいい。
だがあたしは嘘を付いてはいない。
だから仲間にはならない」
「ですが〜もし魔物の胎内から生誕したとしても〜僕たちと同じ〜ヒトの血も入っていますし〜」
「うむ。それに俺は一度言った言葉を、後から撤回などしない。
例え君の身体に魔物の血が流れていたとしても、俺は今でも君のことを、大切な仲間だと思っているのだ。
だから安心してくれ」
「安心も何も―――!?
……くっ」
反論しようとしたあたしだったが、その途中で地面へ蹲っていた。
再び力の抜けるような感覚。
先程、自身の強大な能力を解放した。
そのせいで少し、外部からの『毒』の侵入を許してしまったのだ。
加えてこの能力(ちから)は今でも、不安定なままだった。
だがあたしの場合は母体が人間。生まれてきた容姿も人間と大差ないものだ。
ただ外見上で唯一違うところといえば、左右の瞳の色だけだった。
これはヒトから生まれてきたあたしだけの、特殊な身体のようだ。
例え半魔半人であったとしても、左右の瞳の色は、同色で生まれてくるのが普通だからだ。
「疑うのであれば、疑えばいい。
だがあたしは嘘を付いてはいない。
だから仲間にはならない」
「ですが〜もし魔物の胎内から生誕したとしても〜僕たちと同じ〜ヒトの血も入っていますし〜」
「うむ。それに俺は一度言った言葉を、後から撤回などしない。
例え君の身体に魔物の血が流れていたとしても、俺は今でも君のことを、大切な仲間だと思っているのだ。
だから安心してくれ」
「安心も何も―――!?
……くっ」
反論しようとしたあたしだったが、その途中で地面へ蹲っていた。
再び力の抜けるような感覚。
先程、自身の強大な能力を解放した。
そのせいで少し、外部からの『毒』の侵入を許してしまったのだ。
加えてこの能力(ちから)は今でも、不安定なままだった。