ゼロクエスト ~第2部 異なる者
「俺はここで種の浄化を行っている。
そしてこれの持ち主は……俺と同族の者だ」
同族! まさか。
「同族って……サラ?」
「何?」
魔物はその言葉に反応した。
「君は、サラに会ったことがあるのか?」
今までそれほど顔色を変えたことのない彼が、初めて見せる表情だった。
それに私は大事なことを思い出した。ここに来た目的だ。
「そうよ。それに私はあなたに訊きたいことがあって、ここに来たんだったわ」
「訊きたいこと?」
「ええ、これを見て」
私は左袖を捲り上げると、装備している籠手を外した。
そこには正円形のケーキに、ナイフを上から中心まで1本入れたような紋様がある。
そしてこれの持ち主は……俺と同族の者だ」
同族! まさか。
「同族って……サラ?」
「何?」
魔物はその言葉に反応した。
「君は、サラに会ったことがあるのか?」
今までそれほど顔色を変えたことのない彼が、初めて見せる表情だった。
それに私は大事なことを思い出した。ここに来た目的だ。
「そうよ。それに私はあなたに訊きたいことがあって、ここに来たんだったわ」
「訊きたいこと?」
「ええ、これを見て」
私は左袖を捲り上げると、装備している籠手を外した。
そこには正円形のケーキに、ナイフを上から中心まで1本入れたような紋様がある。