ゼロクエスト ~第2部 異なる者
「俺が押さえている間、君はそれで刺し突けばいい」
「でも表面は高温なんでしょ?
突く前に刃が溶けたりはしないのかしら」
「その前に触れることさえ出来れば問題ない。
もっとも、その武器は刀身自体が短い。
故に少しくらいは火傷をするかもしれないが」
火傷!?
魔物は「少しくらい」と軽く言っているが、高温であるのならそれだけでは済まないような気がする。
「なら、そこを目掛けて遠くから投げつけても、問題ないわけよね。
要は当たればいいんだもの」
「確かにそれでも構わないが……その自信はあるのか?」
「ないです」
私は即答して項垂れた。
的(まと)となるものは、精霊石ほどの大きさでしかない。
それに自慢ではないが私は学生時代、球技系競技が大の苦手だった。
今でも投てき系術を放つ時、手元が狂ったりすることがある。
「どうする? もしやりたくないと言うのなら無理強いはしない。
但しこのまま続けたとしても、浄化完了までどの程度の時間を要するのかは、俺にも見当を付けることは難しいが」
「でも表面は高温なんでしょ?
突く前に刃が溶けたりはしないのかしら」
「その前に触れることさえ出来れば問題ない。
もっとも、その武器は刀身自体が短い。
故に少しくらいは火傷をするかもしれないが」
火傷!?
魔物は「少しくらい」と軽く言っているが、高温であるのならそれだけでは済まないような気がする。
「なら、そこを目掛けて遠くから投げつけても、問題ないわけよね。
要は当たればいいんだもの」
「確かにそれでも構わないが……その自信はあるのか?」
「ないです」
私は即答して項垂れた。
的(まと)となるものは、精霊石ほどの大きさでしかない。
それに自慢ではないが私は学生時代、球技系競技が大の苦手だった。
今でも投てき系術を放つ時、手元が狂ったりすることがある。
「どうする? もしやりたくないと言うのなら無理強いはしない。
但しこのまま続けたとしても、浄化完了までどの程度の時間を要するのかは、俺にも見当を付けることは難しいが」