ゼロクエスト ~第2部 異なる者
その直ぐ脇では、ルティナが俯せで倒れていた。
動く気配はなかった。もしかしたらエドと同様に、気を失っているのかもしれない。
ここで私はハッと気が付き、自分の手を確認してみた。
思った通りだ。
私がゼリューにかけられた術は、まだ消えてはいない。だから私だけ意識もはっきりし、起き上がることもできたのだ。
『瘴霊の種』は、まだ残っている。何故かゼリューが消え、この場で動けるのは私だけ。
だとすれば。
私は近くに落ちていた短剣を拾うと、腰の鞘にしっかりと収めた。
ゆっくりと立ち上がる。途端、立ちくらみがしてよろけてしまう。
が、何とか地面に踏みとどまった。
それにまだ少し脱力感も残っている。気を抜くと倒れてしまいそうだ。
しかし今はそれどころではない。
このままでは、大変な事態になるかもしれないのだ。
動く気配はなかった。もしかしたらエドと同様に、気を失っているのかもしれない。
ここで私はハッと気が付き、自分の手を確認してみた。
思った通りだ。
私がゼリューにかけられた術は、まだ消えてはいない。だから私だけ意識もはっきりし、起き上がることもできたのだ。
『瘴霊の種』は、まだ残っている。何故かゼリューが消え、この場で動けるのは私だけ。
だとすれば。
私は近くに落ちていた短剣を拾うと、腰の鞘にしっかりと収めた。
ゆっくりと立ち上がる。途端、立ちくらみがしてよろけてしまう。
が、何とか地面に踏みとどまった。
それにまだ少し脱力感も残っている。気を抜くと倒れてしまいそうだ。
しかし今はそれどころではない。
このままでは、大変な事態になるかもしれないのだ。