ゼロクエスト ~第2部 異なる者
「妾も言い伝えでしか聞いてはおらぬゆえ、半信半疑ではあった。
だがこれであの御方の復活に、一歩また近づけるというものだ。
そのために利用できるものは利用し、努力も惜しまぬ」
「そう言っているわりには、『精霊に選ばれし者』に術を施し、更には刺客を差し向けたんじゃないのか?
お前の目的は、最初に扉へ入らねば為すことができないはずだろう。
なのに『鍵』を先に壊すつもりか」
「刺客? 何のことだ」
「……何?」
逆に問い掛けられ、ゼリューは一瞬戸惑いの表情を見せた。
「あの術は妾のさじ加減で、どうとでもなる。それは貴様とて知っておろう。
それに『精霊に選ばれし者』は、まだ完全には目覚めておらぬようだ。
『鍵』となるには、多少の時間も必要だろう。
アレらが完全に揃うまでは、まだ生かしておくつもりだ」
(まさか……本当に知らない?)
だがこれであの御方の復活に、一歩また近づけるというものだ。
そのために利用できるものは利用し、努力も惜しまぬ」
「そう言っているわりには、『精霊に選ばれし者』に術を施し、更には刺客を差し向けたんじゃないのか?
お前の目的は、最初に扉へ入らねば為すことができないはずだろう。
なのに『鍵』を先に壊すつもりか」
「刺客? 何のことだ」
「……何?」
逆に問い掛けられ、ゼリューは一瞬戸惑いの表情を見せた。
「あの術は妾のさじ加減で、どうとでもなる。それは貴様とて知っておろう。
それに『精霊に選ばれし者』は、まだ完全には目覚めておらぬようだ。
『鍵』となるには、多少の時間も必要だろう。
アレらが完全に揃うまでは、まだ生かしておくつもりだ」
(まさか……本当に知らない?)