ゼロクエスト ~第2部 異なる者
「えっ、何で??」
「討伐隊への参加を申請してきたんだ」
ディーンはそのために、私たちのパーティからは一時離脱するという。
「何で討伐隊へ?」
「どうせここで足止めされるんだったら路銀も稼げるし、参加しない手はないだろ」
本当ならば私たちも参加したいところである。しかし少なくとも修行中の私やエドには、まだその力はない。
「討伐って、いつから始まるの?」
「第一陣は、明日早朝から行動を開始するそうだ。俺もいつでも出陣できるように、今からギルドへ詰めなければならない」
「そっか…」
私が不安そうな顔をしていることに気付いたのか、彼は続けて言う。
「騎士や大勢の術士たちがいるこの村は、今は比較的安全な場所だ。余程のことがない限りは、魔物がここへ攻め入ってくる心配はないと思うよ。だから君たちも通行止めが解除されるまでは、ゆっくりと英気を養っておくといい」
ディーンの話を神妙な顔付きで聞いていたアレックスだったが、ようやくここで口を開いた。
「ならば俺も参加するぞ」
「それはやめたほうがいい」
「却下」
「参加しないほうが〜いいと思います〜」
私たちは直ぐさま口を揃えて、その申し出を撥ね付けた。
「な、何故皆して俺を否定する!?」
アレックスは私たちの息の合ったコンビネーションに、動揺の色を見せているようだ。
「討伐隊への参加を申請してきたんだ」
ディーンはそのために、私たちのパーティからは一時離脱するという。
「何で討伐隊へ?」
「どうせここで足止めされるんだったら路銀も稼げるし、参加しない手はないだろ」
本当ならば私たちも参加したいところである。しかし少なくとも修行中の私やエドには、まだその力はない。
「討伐って、いつから始まるの?」
「第一陣は、明日早朝から行動を開始するそうだ。俺もいつでも出陣できるように、今からギルドへ詰めなければならない」
「そっか…」
私が不安そうな顔をしていることに気付いたのか、彼は続けて言う。
「騎士や大勢の術士たちがいるこの村は、今は比較的安全な場所だ。余程のことがない限りは、魔物がここへ攻め入ってくる心配はないと思うよ。だから君たちも通行止めが解除されるまでは、ゆっくりと英気を養っておくといい」
ディーンの話を神妙な顔付きで聞いていたアレックスだったが、ようやくここで口を開いた。
「ならば俺も参加するぞ」
「それはやめたほうがいい」
「却下」
「参加しないほうが〜いいと思います〜」
私たちは直ぐさま口を揃えて、その申し出を撥ね付けた。
「な、何故皆して俺を否定する!?」
アレックスは私たちの息の合ったコンビネーションに、動揺の色を見せているようだ。