ゼロクエスト ~第2部 異なる者
第5節 襲撃者
私とアレックスの向かう先は村の外である。
フィオス町方面の門は封鎖されており、その向こうでは討伐隊が戦っているはずだった。だから反対側――私たちがこの村へ入った道から外へ出るのだ。
昨日はそこから直ぐのところで魔物に遭遇した。その辺りならば修行するには十分だろう。
だが。
「門が閉まってる??」
閉じられた門の両脇には、騎士様が守衛として2人配置されていた。しかしアレックスは構わずに近付いていく。当然直ぐに呼び止められた。
「君たち、近付いてはいかん」
「何故だ」
「モンスター・ミストが出現したせいで魔物が集まってきていると、昨日団長が話していたのを聞かなかったのか?」
「でもそれは反対側なんじゃ?」
疑問に思った私は訊ねてみた。
昨日の発表では、フィオス町間だけの街道を封鎖するという話だった。それなのにこの場所も同様に封鎖されるというのはおかしい。
フィオス町方面の門は封鎖されており、その向こうでは討伐隊が戦っているはずだった。だから反対側――私たちがこの村へ入った道から外へ出るのだ。
昨日はそこから直ぐのところで魔物に遭遇した。その辺りならば修行するには十分だろう。
だが。
「門が閉まってる??」
閉じられた門の両脇には、騎士様が守衛として2人配置されていた。しかしアレックスは構わずに近付いていく。当然直ぐに呼び止められた。
「君たち、近付いてはいかん」
「何故だ」
「モンスター・ミストが出現したせいで魔物が集まってきていると、昨日団長が話していたのを聞かなかったのか?」
「でもそれは反対側なんじゃ?」
疑問に思った私は訊ねてみた。
昨日の発表では、フィオス町間だけの街道を封鎖するという話だった。それなのにこの場所も同様に封鎖されるというのはおかしい。