ゼロクエスト ~第2部 異なる者
広い空間に出たあたしは、素直に追いかけて来た奴らの洗礼を早速受けた。
奴らの放つ複数の黒い刃がこちらへ向かってくる。
あたしは能力を纏った拳で、正面から叩いて横へ薙いだ。
それらは勢いをつけたまま地上へ落下していったようだが、まあ、あたしの知ったことではない。
その間にも奴らは、次々と攻撃を繰り出してくる。
前からはナイフの攻撃。それを躱せば背後からの術攻撃。
勿論あたしもその度に反撃をしているが、相手もなかなか隙を見せない。何より、奴らのコンビネーションプレイは完璧だった。
(面倒だな)
あたしは二匹同時に倒す方法を模索し始めていた。
このままではこちらの分が悪すぎる。ここは一旦、体勢を立て直した方が良さそうだ。
「風雷破拳(ヴィン・ドゥル・ポワニ)!」
新たに雷撃の附加した両拳を、それぞれの方向へ飛ばした。
二匹には直前で躱されたが、その隙にあたしは奴らより十分な間合いをとる。
「貴様らは確か、ランドラプトルだったな」
ここであたしはおもむろに、奴らへ話し掛けた。
奴らの放つ複数の黒い刃がこちらへ向かってくる。
あたしは能力を纏った拳で、正面から叩いて横へ薙いだ。
それらは勢いをつけたまま地上へ落下していったようだが、まあ、あたしの知ったことではない。
その間にも奴らは、次々と攻撃を繰り出してくる。
前からはナイフの攻撃。それを躱せば背後からの術攻撃。
勿論あたしもその度に反撃をしているが、相手もなかなか隙を見せない。何より、奴らのコンビネーションプレイは完璧だった。
(面倒だな)
あたしは二匹同時に倒す方法を模索し始めていた。
このままではこちらの分が悪すぎる。ここは一旦、体勢を立て直した方が良さそうだ。
「風雷破拳(ヴィン・ドゥル・ポワニ)!」
新たに雷撃の附加した両拳を、それぞれの方向へ飛ばした。
二匹には直前で躱されたが、その隙にあたしは奴らより十分な間合いをとる。
「貴様らは確か、ランドラプトルだったな」
ここであたしはおもむろに、奴らへ話し掛けた。