姫と王子のらぶらぶ日和。【完】

《王子、好きだよ》


《王子、ずっと一緒にいたいよ》



そんな簡単な一言も言えない、素直じゃない、可愛くない私は



絶対に王子とは釣り合わない



王子は、姫のもの、なんて、今の私には言う資格がない



私は一人、通いなれた道を辿った



いつもはとても短く感じた学校までの距離



....今は、とてるもなく長い距離に感じた




その理由は、きっと自分でもわかってる





わかってる、そんなのこと



わかってるよ





これは、きっと王子がいないせいだよ