姫と王子のらぶらぶ日和。【完】
なんとか王子の感情を読み取ろうと、じっと目を見つめる
真っ黒で、引き込まれそうな深み
形の良い唇が、だんだんとへの字にまがってゆく
「...何?」
久しぶりの王子の声に、少したじろぐ
王子の声はいつもより低くて、怒っているような、そして少し困っているような声色だった
「あ、ぇと..。」
言うことは自分の中で固まっていたはずなのに
いざ王子を前にすると、足がすくんで、喉が強張って、言葉にならない
真っ黒で、引き込まれそうな深み
形の良い唇が、だんだんとへの字にまがってゆく
「...何?」
久しぶりの王子の声に、少したじろぐ
王子の声はいつもより低くて、怒っているような、そして少し困っているような声色だった
「あ、ぇと..。」
言うことは自分の中で固まっていたはずなのに
いざ王子を前にすると、足がすくんで、喉が強張って、言葉にならない