姫と王子のらぶらぶ日和。【完】
「なぁ王子、そろそろいかねーと移動教室遅れるぞー?」


「あぁ、わかった」



王子に話しかける男子生徒


それに返事をする王子


その笑顔が私に向けられているものではないという事実から目をそらしてしまいそうになる



「...ごめん、もう行かなきゃ。じゃあな」


「う、ん」


離れていく背中


それが私と王子の距離を表しているようで


涙が出そうになった
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