姫と王子のらぶらぶ日和。【完】
「こいつ駄目だよ、全然泣かないしさ」


「じゃあ、もう呼んじゃう?」


「えー?まだ早いんじゃない?」


もう逃げてしまおうかと思った


このまま逃げて、何処かに行きたい


足に力を入れたら、鈍い痛みが走った


....あーぁ、なんで私ってこんなに運がないんだろう


ふと、辺りが騒がしくなる


見ると、体つきの良いでかい男子生徒が数人、こちらに近づいてきていた


「あ、きたきた!おーい!こっちこっちぃ~♪」


「うぉっ!本物の金色姫ちゃんじゃん♪」


「超かっわいいじゃん」


「まさか生で見られる日がくるとは思わなかったぜ」


にたりといやらしく笑う男子生徒



頭が真っ白になった


私の中で警報が鳴った気がした
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