姫と王子のらぶらぶ日和。【完】
「な、ほんとにいい訳?これ犯罪じゃないん?」
「何いってんの、バレなきゃいいだけの話でしょ?」
「そうか?じゃあ遠慮なく...」
男が再び一歩、一歩と歩みを早める
ふいに私の腕を掴む
「っ、やっ..」
汗でべとべとで、ぬるっとした
黒い大きな手
振り払おうとしても、それは出来なかった
誰でもいい、誰でもいいから、私を助けて!!
そんなことを心の中で叫んだけど、それは叶わなかった
「そんな怯えんなて。力抜いてくれんと、面倒なんやて」
「いいじゃない、そのほうが燃えるんじゃない?」
「早くコイツなかせてよ、たくさんいじめたのに、全然抵抗しないからつまんないんだよ」
女が先をせかすように言う
やめて、やめて、あっちに行って
話してるうちに逃げてしまおうかとも考えたけれど、やっぱり足は動かなかった
体を小さくして震える私の姿は、どれだけ滑稽なものなのだろうか
「何いってんの、バレなきゃいいだけの話でしょ?」
「そうか?じゃあ遠慮なく...」
男が再び一歩、一歩と歩みを早める
ふいに私の腕を掴む
「っ、やっ..」
汗でべとべとで、ぬるっとした
黒い大きな手
振り払おうとしても、それは出来なかった
誰でもいい、誰でもいいから、私を助けて!!
そんなことを心の中で叫んだけど、それは叶わなかった
「そんな怯えんなて。力抜いてくれんと、面倒なんやて」
「いいじゃない、そのほうが燃えるんじゃない?」
「早くコイツなかせてよ、たくさんいじめたのに、全然抵抗しないからつまんないんだよ」
女が先をせかすように言う
やめて、やめて、あっちに行って
話してるうちに逃げてしまおうかとも考えたけれど、やっぱり足は動かなかった
体を小さくして震える私の姿は、どれだけ滑稽なものなのだろうか