姫と王子のらぶらぶ日和。【完】
「ねぇ、いつまでそこにいるつもり?」
王子の私を抱きしめる力が強くなる
「俺たちの視界から出ていけ、って、事なんだけど?」
そこで一人の女子生徒が、勢いよく駈け出した
それが合図になったように、他のみんなも一斉に駈け出した
王子が短く息を吐いた
久しぶりに間近でみる王子の色っぽい仕草に、顔をあげられなくなった
「....姫」
王子の切なげな、息っぽい声が私の耳に届く
「ごめん、な」
王子の言葉の意味を理解して、がばっと勢いよく顔をあげた
「...っ、な、んで、王子が謝るの」
未だ潤んだ目で、顔の熱が引かないうちに顔をあげたことに、少し後悔しながらも私は問う
「...姫を、傷つけた」
「傷ついてなんかっ...」
「姫を、守れなかった」
違う、と否定したかった、だけど、それよりも早く、王子が口を開く
「姫が、好きだよ」
今度は私が息をのんだ
「姫が、好きなんだ」
だから、と王子は続ける
「俺以外の男のことなんて、見ないでよ」
苦しげに細められた瞳を見て、何故が心が痛んだ
王子の私を抱きしめる力が強くなる
「俺たちの視界から出ていけ、って、事なんだけど?」
そこで一人の女子生徒が、勢いよく駈け出した
それが合図になったように、他のみんなも一斉に駈け出した
王子が短く息を吐いた
久しぶりに間近でみる王子の色っぽい仕草に、顔をあげられなくなった
「....姫」
王子の切なげな、息っぽい声が私の耳に届く
「ごめん、な」
王子の言葉の意味を理解して、がばっと勢いよく顔をあげた
「...っ、な、んで、王子が謝るの」
未だ潤んだ目で、顔の熱が引かないうちに顔をあげたことに、少し後悔しながらも私は問う
「...姫を、傷つけた」
「傷ついてなんかっ...」
「姫を、守れなかった」
違う、と否定したかった、だけど、それよりも早く、王子が口を開く
「姫が、好きだよ」
今度は私が息をのんだ
「姫が、好きなんだ」
だから、と王子は続ける
「俺以外の男のことなんて、見ないでよ」
苦しげに細められた瞳を見て、何故が心が痛んだ