ただ空回り。
「書いたのは吉永だから!!」
疑いの目を向ける弘毅に私は必死に言い訳をする。
ノートに目を落とすと、
『弘毅のバ~カ、ア~ホ』
と武装したドラ○もんが言っている姿が目に入った。
「ぶっ・・・・・」
思わず笑ってしまった。
「笑ったじゃねぇかよ~」
「本気で吉永だから!」
あまりの面白さにお腹を押さえながら私は訴える。
「ヨッシー!!」
弘毅が大きな声叫んだ。
私たちの会話が聞こえていたのかすぐさま吉永は・・・・・・。
「舞姫が書けっていったから~」
そんなこと言ってないんですが・・・・・・吉永さん。
「舞姫が言ったのか?」
「言ってない言ってない!!」
首を思いっきり振りながら弘毅にアピールする。
「やっぱりヨッシーだろー」
「バレたか~」
あはは、と吉永は笑った。