ただ空回り。





教室で一人Ipodで音楽を聴いていた。



LOVEENDが流れた。





女性歌手の美しい歌声。





「うぅ・・・」





瞳から涙が溢れた。



行き場をなくした涙たちが次々に零れ出る。




机にいくつもの雫となって落ちる。






声を殺しながら泣く。




時に嗚咽となって、声が漏れる。







そんなとき、ガタッと、隣の席に誰かが座った。





イヤホンをとり、見ると・・・・・・。









「よ、しなが・・・・・・?」









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