ただ空回り。






席替えをした。



隣は同じ中学だった男子。




前の席の桃乃[ももの]と仲良くなった。



桃乃とは書道部で一緒になった。



人見知りが激しい桃乃と仲良くなるのは難しかった。





「桃乃~、行こう!」




部活に行くときに誘ってみる。




「うん」


沈黙。



全くしゃべらなくて、私の名前すら呼んでくれない。


そんな日々が続いた。




そしてある日。




「街、出かけない?」




思いきって聞いてみると案外、



「うん、いいよ」



という返事が返ってきたのだ!








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