ただ空回り。
いざ、出かけてみると・・・・・・。
普段なぜあんなにしゃべらないのだろう、と思うぐらい桃乃はしゃべる子だった。
自分の好きなもの、テレビの話、歌手の話。
笑顔は全く絶えなかった。
そして最後に私に本心をしゃべった。
「実は人見知りで、舞姫のことが怖かったんだ・・・・・・」
怖かった。その言葉にびっくりする。
桃乃の話によると、私は結構、不良に見えたそうだ。
誤解も解け、桃乃とは本っ当に仲良くなった。
毎週、毎週どこかに遊びに行くほど仲良くなったのだ。
その間に海翔にはアドを教えてもらった。
好きな子がいるらしく、その相談にたくさんのった。