好きとか、言えないし…

私は気づけば先輩を呼んで屋上にいた。


「先輩…先輩って他に好きな人…いるの?」

「へっ?居るわけ無いじゃん?」

と、ヘラヘラ笑って答えた。


「とぼけるのもいい加減にしてよっ!私に関心も無いくせに!」

「優美!!」

びくっ!


「落ち着けよ…な…?」


私は全てを話した。
「はぁっ!?浮気!? んなわけ無いだろ!?」

「だよね…ありがとう…」


「俺が好きなのは、優美だけだよ?」

私は目から涙が溢れだした。


「せん…うぅっ…ありがとう…本当に…ありがとうっ…!」

「安心しろよ…」
< 13 / 17 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop