好きとか、言えないし…
第四章 秘密
屋上での出来事以来、私は先輩と普通に話していた。
かっかっかっかっ…
「コンチワ…」
皆がざわめいた。
「誰あれ!?」
「カッコイイ!」
どうやら転校生のようだ。
「佑真君!これっ」
ん?あぁ、明日はバレンタインか…
なんで今日渡してるんだろ?
「ワリィがもらえねぇ…好きなやつ居るから…」
と、いってこっちをチラと見た。
「……?」
「優美!お弁当食べよ!!」
「先輩!」
「そっかぁ…転校生かぁ…」
「で、なんかあまり素直じゃ無いみたいなんですよ~」
「てか、お前いい加減、敬語やめろよ」
「うん…」
「きっとお前なら優しく接する事が出来るよ。」
「ありがと…」
「ちゅっ…」