☆切れない糸☆
しばらく走ると・・・
『おーーーーーいっ!!!』
どこからか紗紀の声が聞こえる。
『由紀ーーー!!!』
後ろを見ると紗紀が自転車に乗っている。
『これで学校までひとっとびー★』
『いい案だけど校則違反じゃないのーーー???』
『ピンポーーーん!!!大正解っっっ!!!』
『だめだめだめ!!!ばれたらどうすんの???』
『それはヤバイね★でも乗んないと遅刻だよ★★★』
私は考えもしないで自転車に飛び乗る。
『いっくよーーーーーー!!!』
と言うといつもより早くこぎ始めた紗紀。
私は間に合うかどうか心配だった。