▼野生の王子様が現れた!



校門の前に立ってる先生に「おざーっす」と軽く挨拶する。と肩を掴まれた。いてぇよ。


「おざーっすじゃねーよ。お前遅刻だぞ。わかってる?」

「ええ、まあ(きりっ)」


どや?と言うと頭叩かれた。いてぇよ。
頭抑えてると紙渡された。

「これに学年、クラス、名前、遅刻した理由書かないと校内入らせないから。」


えー、めんどー
こんなんあたしが書いたって先生の髪は戻ってこないんだからね!
うるせぇよ!
ぎゃっ、いちいち叩くなやうっぜぇ


こんなことをしてるうちに書き終わったので、先生に髪…じゃねぇ、紙を渡して教室へ向かった。
大丈夫。まだ一時間目のはずだ。

『きりーつ、れーい、着席ー』
『よし授業はじめんぞー。教科書の表紙開けー』

…え?表紙開いてなにすんの先生?
なにがしたいの先生?

「あ、」

どこぞの先生につっこんでたら足元が狂ったようだ
やばいやばい、顔面と段差の角がゴッツンコしそう
これ絶対痛いよな!額ぱっくりいっちゃうよね!


ぎゅっと目を瞑った。うあああああああぁぁぁ




………およっ?



< 5 / 16 >

この作品をシェア

pagetop