ヴァンパイア王子~覚醒のblood~
「神無月君は、アメリカにいたんだよね。
こんな時期にどうして日本に戻ってきたの?」


「別に。単純に親の都合」


「アメリカにはどれくらいいたの?」


「一年くらいかな?」


「へ~。じゃあアメリカに行く前はこっちにいたんだ」


「まあね」


「どこに住んでるの?」


「学校から歩いて30分以内のとこかな」


「東吉口方面?」


「そう」


「そうなんだ。
じゃあ茜の家からも近いね。
そこら辺なら茜と同じ小中学校に通ってたんじゃないのかい?」


假屋崎にそう言われて、茜は首を捻った。


自分の家の近くにこんなにかっこいい人が住んでいたなら噂になるはずだ。


小中学校は違うけれど、レオの存在を今まで知らなかったことが不思議だ。
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