蹴球魂!!!!
Game21
ピッチに整列するあたしたち。
「じゃあ、裏で」
キャプテンマークを付けた飛鳥が、そう告げる。
「表です」
審判の言葉に、ガクッと肩を落とす飛鳥。
…大会のスタメン決めの、大切な練習試合なのに……飛鳥が、どうしても気になる。
「……んっ!!!!」
手のひらで両頬をパチンと叩く。
…集中しなきゃ……!!!!
ーピーッ
審判のホイッスルで、試合が動き出す。相手ボールでのキックオフ。
相手校は、じりじりとパスを回しながらゴールへと近付いていく。
俊介が、キーパーグローブをキュッと付け直して、守りの姿勢になった。
「「っ!!!!!!!!」」
相手校の選手が持っていたはずのボールが…もう、なかった。
「こ…晃汰!!」
電光石火の如く、相手からボールを奪った晃汰は、物凄いスピードで上がってきた。
走らなきゃ!!!!
ーバシュッ
予想通り、晃汰はあたしへ、大きなロングパスを出した。
いつも通りの、取りやすい晃汰のパス。
…ゴールまでの距離は、あとわずか。
ーボスッ…
「…え??」
トラップ(ボールを胸や足に当てて、ボールの勢いを殺す事。)したはずのボールは、大きく逸れてラインを割ってしまった。
「じゃあ、裏で」
キャプテンマークを付けた飛鳥が、そう告げる。
「表です」
審判の言葉に、ガクッと肩を落とす飛鳥。
…大会のスタメン決めの、大切な練習試合なのに……飛鳥が、どうしても気になる。
「……んっ!!!!」
手のひらで両頬をパチンと叩く。
…集中しなきゃ……!!!!
ーピーッ
審判のホイッスルで、試合が動き出す。相手ボールでのキックオフ。
相手校は、じりじりとパスを回しながらゴールへと近付いていく。
俊介が、キーパーグローブをキュッと付け直して、守りの姿勢になった。
「「っ!!!!!!!!」」
相手校の選手が持っていたはずのボールが…もう、なかった。
「こ…晃汰!!」
電光石火の如く、相手からボールを奪った晃汰は、物凄いスピードで上がってきた。
走らなきゃ!!!!
ーバシュッ
予想通り、晃汰はあたしへ、大きなロングパスを出した。
いつも通りの、取りやすい晃汰のパス。
…ゴールまでの距離は、あとわずか。
ーボスッ…
「…え??」
トラップ(ボールを胸や足に当てて、ボールの勢いを殺す事。)したはずのボールは、大きく逸れてラインを割ってしまった。